ホール(カップ)の大きさ(直径)はいくつ?どうやって決まった?

俗にカップと呼ばれ、ゴルフで毎ホール必ずホールアウトする際にボールを沈める穴である"ホール"。現在ではサイズが明確に規定されているが、そこに至るまでの経緯について調べてみました。

ゴルフ規則 第2章 用語の定義 26.ホール(Hole)


「ホール」の直径は4.25インチ(108ミリメートル)、深さは少なくとも4.0インチ(101.6ミリメートル)以上でなければならない。円筒をはめ込む場合、円筒は土質の関係上そうすることが無理でなければ、少なくとも1.0イン(25.4ミリメートル)以上パッティンググリーン面よりも下に沈められなければならない。なお、円筒の外径は4.25インチ(108ミリメートル)以下でなければならない。

*これを読む限り、円筒は必ずしもはめ込む必要がないと言えます。
*ゴルフボールの直径は"42.67mm以上"とされているので、ホールの直径(108mm)はゴルフボール2個半(106.675mm)と同じくらいです。そう思えばカップも大きく見える!?

水道の排水管から生まれた直径108ミリ


19世紀の初頭までのホールは、決まったサイズというのは存在せず、適当に掘られた大きさのホールが利用されていました。

これに納得がいっていなかったのが、当時セントアンドリュースのオールドコースでコース管理をしていたトム・モリス(息子との比較でオールド・トム・モリスと呼ばれることもある)。そんなトムが思いついた方法はなんと、水道工事で使用されていた直径108ミリの排水管を切り取ってホールにはめ込むことでした。

この方法はしだいに周辺コースに広がることになり、1891年にはゴルフの総本山であるR&Aにも認められ、ホールの直径は108ミリと正式に決められたのでした。

ちなみに、トム・モリスは全英オープン4勝の名プレーヤーでもありました。

*詳細|ホールの直径はなぜ108ミリなのか|Honda GOLF
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