賞金シードに関わる選手を4つのカテゴリに分けて紹介。
- 継続シード・・・2年以上連続して賞金シードを獲得している選手。安定して結果を残しているツアーを引っ張る存在。
- 初獲得シード・・・初めて賞金シードを獲得した選手。今後ますますの活躍が期待される若手が多い。
- 復帰シード・・・怪我や不調、海外ツアー挑戦等で手放した賞金シードを再び手にした選手。
- 喪失シード・・・怪我や不調、海外ツアー挑戦等で、残念ながら賞金シードを失ってしまった選手。
- 大王製紙エリエールレディスオープン
エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)[楽天GORA][GDO] - カシオワールドオープン
Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)[楽天GORA][GDO]
賞金シード以外には、永久シード、賞金王シードまたは賞金女王シード、公式戦(メジャー)優勝シードなどのシードがある。複数年シードを獲得した選手は海外挑戦などがしやすくなる。
*毎年更新していく予定です。
*2024年の賞金ランキングを基にした2025年の賞金シードの情報です。
*女子は2023年から「賞金ランキングシード(上位50名)」→「メルセデスランキングシード(上位50名)」に変更となっています。
*女子のほうが先にシーズンが終了するため、女子を先に記載しています。
2025年 女子(LPGA)メルセデスランキングシード権50名(MR50位まで)
プロ3年目のシーズンでツアー初勝利をあげた竹田麗央(21歳)が、ポイント数、獲得賞金ともに、歴代1位の記録で年間女王に輝いた。ドライビングディスタンス歴代1位263.19yの飛ばし屋。来期は米ツアーを主戦場とする見込み。
30代以上の優勝者はイ・ミニョン(韓国)だけだった。
今季メルセデス・ランキング50位までのシード選手の平均年齢は26.8歳(2024年12月31日時点)。2001年以降で平均年齢の最少は24年の26.1歳、最大は03年の32.5歳。
米ツアー最終予選会で米国と並び最多の5人(山下美夢有、岩井千怜、岩井明愛、吉田優利、馬場咲希)が、25位以内で合格となった。山下美夢有はトップ通過で、日本人では2017年の畑岡奈紗以来、5人目。
メルセデス・ランキングとは
JLPGAツアーの各競技及びUSLPGAメジャー競技での順位をポイントに換算し、年間を通じての総合的な活躍度を評価するランキング。ポイントは国内3日間大会を「1」とした場合に、国内4日間大会「1.5」国内メジャー「2」海外メジャー「4」の割合で与えられる。
*以下の表(継続と喪失)で、緑の下線の選手は、昨年初めてMRシードを獲得した選手。11人中9人が今年もMRシードを獲得した。
*以下の表(継続と喪失)で、青の下線の選手は、昨年MRシードに復帰した選手。4人中2人が今年もMRシードを獲得した。
*以下の表(喪失と圏外)で、名前が赤字になっているのは、ファイナルQT30位以内の選手。
*以下の表で、カッコ内の数字はシーズン終了時点のメルセデス・ランキングの順位。
*MRシードを逃した選手も、ランキング51~55位の選手とシーズン終了後に行われるファイナルQTで上位に入った選手(20位?30位?以内なら確実に)は、来季の前半戦の出場権を確保できる。後半戦は前半戦の成績が良ければ出場できる。
メルセデス・ランキング2024:51位以下|JLPGA
ファイナルQT最終成績2024|JLPGA


継続38名 昨年比+3
竹田麗央(1) | 山下美夢有(2) | 岩井明愛(3) | 小祝さくら(4) |
岩井千怜(5) | 桑木志帆(6) | 佐久間朱莉(8) | 川﨑春花(9) |
古江彩佳(10) | 鈴木愛(11) | 高橋彩華(12) | 藤田さいき(13) |
天本ハルカ(14) | 安田祐香(15) | 尾関彩美悠(16) | 申ジエ(17) |
森田遥(18) | 吉本ひかる(19) | イ・ミニョン(20) | 青木瀬令奈(21) |
ペ・ソンウ(23) | 穴井詩(25) | 蛭田みな美(26) | |
櫻井心那(28) | 金澤志奈(29) | 阿部未悠(33) | 西郷真央(36) |
木村彩子(37) | ささきしょうこ(38) | 川岸史果(39) | リ・ハナ(41) |
野澤真央(42) | 神谷そら(43) | 菊地絵理香(45) | 全美貞(46) |
上田桃子(50) | 内田ことこ(52) |
- 竹田麗央の叔母は、元賞金女王(1993、94年)の平瀬真由美。
- 日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシックで、優勝による2年シードを獲得した竹田麗央は、来期は米ツアーが主戦場となる見込み。
- 米女子ツアーのQシリーズ(米ツアー出場権をかけた最終予選会)で、1位の山下美夢有と2位の岩井千怜と5位の岩井明愛は、来期は米ツアーが主戦場となる見込み。
- シード選手最年長は、42歳の全美貞。19季連続は最多で、19度目も最多。日本人の最年長は、39歳の藤田さいき。
- ツアー通算16勝の38歳の上田桃子は48位(最終戦前の順位)で来季シードを得たが、今季限りで第一線を退くことを発表している。
◆備考
原英莉花が25年の単年シードを放棄し、25年は米国下部のエプソンツアーを主戦場とすることが明らかになった。米国下部ツアーでは、国内ツアーの出場義務試合数の免除などが適用されないため。原英莉花のシード放棄によるシード選手の繰り上げはないため、25年のMRシード選手は49人となった。
初獲得4名 昨年比-7
鶴岡果恋(31) | ウー・チャイェン(32) | 小林光希(34) | 小林夢果(35) |
- 鶴岡果恋はプロ7年目での初シード獲得。
- 昨年のプロテスト合格者からのシード入りはゼロだった。最上位は57位の政田夢乃。
復帰8名 昨年比+4
河本結(7) | 大里桃子(22) | 堀琴音(27) | 脇元華(30) |
臼井麗香(40) | 柏原明日架(44) | 渡邉彩香(47) | 岡山絵里(51) |
- 24年12月25日に堀琴音が結婚を発表した「旦那さんのスコア130ぐらい」。
喪失12名 昨年比-3
山内日菜子(49) | 佐藤心結(53) | 仁井優花(55) | 笠りつ子(56) |
後藤未有(66) | 永峰咲希(69) | 吉田優利(71) | 菅沼菜々(79) |
濱田茉優(80) | 永井花奈(81) | 福田真未(93) | 稲見萌寧(127) |
- 山内日菜子と佐藤心結は、ツアー優勝によるシードを獲得している。
- 永峰咲希は25年まで有効な複数年シード(公式戦優勝シード)を行使中。
- 吉田優利と稲見萌寧の2選手は、任意の年に行使可能な複数年シードを保持している。米ツアーで奮闘中。
- 昨季ツアー2勝のアイドルゴルファー菅沼菜々は、ファイナルQTでも振るわず、来期前半戦の出場試合数は限定的となる。
- 福田真未は「トーナメント特別保障制度または産休制度適用者」。
MRシードを逃した圏外選手を一部ピックアップ
新垣比菜(48) | 政田夢乃(57) | 三ヶ島かな(62) | 宮里美香(65) |
小滝水音(67) | 金田久美子(83) | アン・シネ(97) | イ・ヒョソン(125) |
森田理香子(147) | セキ・ユウティン(156) | テレサ・ルー(169) |
- 新垣比菜とイ・ヒョソンの2選手は、ツアー優勝によるシード保持者。イ・ヒョソンは「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」をアマチュアとして、15歳176日ツアー最年少で制している。
- 昨年のプロテスト合格者の中でランキング最上位の政田夢乃は、QTで上位フィニッシュしている。
- 三ケ島かなは、任意の年に行使可能な3年シードを保持している。
- 産休からの復帰を果たした宮里美香は、QTには参加せず「来年は息子のことを中心に考えて、プロゴルファーの活動をしていこうと思っています」と発表している。
- 「セクシークイーン」と呼ばれたアン・シネは、9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン終了後に、現役引退を発表した。
- テレサ・ルーは「トーナメント特別保障制度または産休制度適用者」を適用している。
◆備考
最終戦前に51位以下だった、新垣比菜と山内日菜子は、今季優勝者の権利で最終戦に出場して、ポイントを加算したため、最終ランキングでは50位以内となっている。51位以下に押し出されたのは、最終戦の出場権利がなかった岡山絵里と内田ことこの2人。ただし、MRシードは最終戦前に決定するため、MRシード選手に変更はない。
*新垣比菜と山内日菜子の両選手もMRシード選手扱いとなるかもしれません…
原英莉花のシード放棄でマイナス1人、新垣比菜と山内日菜子の両選手のMRシード入りでプラス2人、2025年のMRシード選手は51人かも知れません…。
リンク集

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2025年 男子(JGTO)賞金シード権65名(賞金ランキング65位まで)
ツアー史上最多の6人(平田憲聖,金谷拓実,今平周吾,岩田寛,木下稜介,石川遼)に賞金王の可能性が残されていた最終戦で、ランク2位の金谷拓実が3位フィニッシュし、ランク1位の平田憲聖を逆転し、自身初の賞金王に輝いた。
金谷拓実は国内最終戦の後の米男子ツアー最終予選会に出場し、3位フィニッシュし、2025年の米ツアー挑戦を決めている。ランク2位の平田憲聖は8位フィニッシュで、出場権を得られる5位には届かなかった。
来期の米ツアーはシード保持者の松山英樹と久常涼に加えて、欧州ツアーで資格を得た星野陸也、米下部ツアーで資格を得た大西魁斗、最終予選会で出場権を得た金谷拓実の5人が参戦予定。
男子ツアーも来期以降シード選手の決定を、賞金ランキングからポイントランキングへの移行を検討中。世界では現在ポイントランキングが主流になっている。
*2025年シーズンでの導入は見送られ、2026年シーズンからの導入が決まった。
出場義務試合数不足の選手の除外
毎年、海外の有力選手が数試合のスポット参戦で、賞金シード圏内の金額を稼いでいく。これらの選手は賞金シードの対象にはならないが、賞金ランキングの表には掲載される(女子では掲載されない)。このため、毎年賞金シード圏内とされる順位は2位~4位ほど下がる。
- 除外選手4名(桂川有人,香妻陣一朗,中島啓太,スコット・ビンセント)
- 賞金シード対象順位|1位~65位 → 1位~69位
66人目の賞金シード選手
最終戦前にシード圏外(63位だが、出場義務試合数未満のため)だった中島啓太が、最終戦への出場で出場義務試合数を満たしシード圏内の47位に浮上した。最終戦前の65人のシード選手に影響はないため、2025年の賞金シード選手は66人となった。
*中島啓太は、2024年は欧州ツアーを主戦場にし、3月には欧州ツアーで初優勝している。
*以下の表(継続と喪失)で、緑の下線の選手は、昨年初めて賞金シード獲得した選手。14人中11人が今年も賞金シードを獲得した。
*以下の表(継続と喪失)で、青の下線の選手は、昨年賞金シードに復帰した選手。4人中4人が今年も賞金シードを獲得した。
*以下の表(喪失と圏外)で、名前が赤字になっているのは、ファイナルQT30位以内の選手。
*以下の表で、カッコ内の数字はシーズン終了時点の賞金ランキングの順位。
*賞金シードを逃した選手も、シーズン終了後に行われるファイナルQTで上位に入れば(20位?30位?以内なら確実に)、来季の前半戦の出場権を確保できる。後半戦は前半戦の成績が良ければ出場できる。男子のみ、ファイナルQT1位に通年出場権が与えられる。
ファイナルQT最終成績2024|JGTO

継続52名 昨年比+4
金谷拓実(1) | 平田憲聖(2) | S・ノリス(3) | 岩田寛(4) |
今平周吾(5) | 木下稜介(6) | 石川遼(7) | 清水大成(8) |
小木曽喬(10) | 米澤蓮(12) | 幡地隆寛(13) | 金子駆大(14) |
片岡尚之(15) | 稲森佑貴(16) | 堀川未来夢(17) | 佐藤大平(18) |
蟬川泰果(19) | 岩﨑亜久竜(20) | 阿久津未来也(21) | 宋永漢(22) |
河本力(23) | 永野竜太郎(25) | 竹安俊也(26) | 吉田泰基(28) |
前田光史朗(30) | 池村寛世(31) | 鍋谷太一(33) | H・W・リュー(34) |
細野勇策(35) | 大槻智春(36) | 石坂友宏(37) | 鈴木晃祐(38) |
谷原秀人(40) | 塚田陽亮(41) | 嘉数光倫(42) | 勝俣陵(45) |
大堀裕次郎(46) | 中島啓太(47) | 平本世中(48) | B・ケネディ(51) |
杉原大河(52) | 宮里優作(54) | 小西貴紀(56) | 長野泰雅(57) |
J・デロスサントス(58) | 浅地洋佑(60) | 出水田大二郎(61) | 杉山知靖(63) |
T・ペク(64) | J・パグンサン(66) | 宇喜多飛翔(67) | 市原弘大(69) |
- 今期の平田憲聖は、全試合出場した選手の中で唯一、予選敗退ゼロ。
- 稲森佑貴は、9季連続9度目のフェアウェイキープ率1位を決めた。史上初の80%超えとなる80.957%。来期は10季連続の期待がかかる。
- 河本力は、3年連続でのドライビングディスタンス1位を獲得。毎年2位以下に10ヤードほどの差を付けている。米ツアーでも1位になれるほどの飛距離。
- カシオワールドオープン後に賞金シード圏外から圏内に滑り込んだのは、ジュビック・パグンサン(85位→66位)、宇喜多飛翔(72位→67位)市原弘大(71位→69位)の3人。
初獲得7名 昨年比-7
杉浦悠太(11) | 生源寺龍憲(29) | 坂本雄介(43) | 高君宅(44) |
岡田晃平(50) | 篠優希(59) | 下家秀琉(62) |
- 新人でシード獲得は、杉浦悠太、岡田晃平、下家秀琉の3人。
- 2023年に史上7人目のアマチュア優勝を飾った杉浦悠太は、今季は日本プロで勝ち、プロ初優勝を果たした。
- 下家秀琉(しもけ すぐる)は、レギュラーツアー出場9試合でシード権獲得。下部ABEMAツアーでは「59」をマークしたことがある爆発力が魅力。ランク2位の平田憲聖は、大学の先輩。
復帰7名 昨年比+3
比嘉一貴(24) | M・ヘンドリー(27) | 小斉平優和(39) | 大岩龍一(49) |
小平智(53) | 李尚熹(55) | 上井邦浩(68) |
- 上井邦浩は、カシオワールドオープンで7位タイフィニッシュし、大会前のランク95位から一気に賞金シード圏内の68位にジャンプアップした。
喪失14名 昨年比-3
香妻陣一朗(32) | 時松隆光(74) | 西山大広(75) | 小浦和也(76) |
近藤智弘(77) | 小林伸太郎(84) | 杉本エリック(89) | 木下裕太(90) |
植竹勇太(93) | ヤン・ジホ(100) | H・リー(104) | A・クウェイル(161) |
J・クルーガー(…) | 星野陸也(…) |
- 香妻陣一朗は、出場義務試合数不足で賞金シード喪失だが、優勝シードを保持している。
- 時松隆光の賞金シードは7季連続でストップ。
- 賞金シード以外の資格保持者
香妻陣一朗,近藤智弘,木下裕太,ヤン・ジホ,ジェイビー・クルーガー,星野陸也
賞金シードを逃した圏外選手を一部ピックアップ
池田勇太(73) | 大西魁斗(85) | 今野大喜(86) | 中西直人(157) |
石川航(183) |
- 大西魁斗は、米下部ツアーでランク25位となり、30位までに与えられる米ツアー切符を獲得した。
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「前澤杯」色んな意味ですごいです。

*優勝賞金8000万円(24年の賞金王獲得金額 約1億2000万円)
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